以下引用。 序 テクストとその外部 文学などどうでもよいと断言できる誰かのために、この書物は書かれた。既存の文学観に反旗を翻すのではなく、何らかのレベルで文学の無力を嘆くのでもなく、一つの単純な事実としてそう断言できる誰か、テクストは一旦書き…
つまらぬ人間などこの世にいない 人間の運命は星の歴史に等しいもの 一つ一つの運命が、まったく非凡で独特で、 それに似ている星はないたとえだれかが目だたず生きて、 その目だたなさになじんでいても、 人々の中で、おもしろいひとだった おもしろくない…
寮美千子さんの「父は空 母は大地」をテキストにしたリーディングセッション。in明大前キッド・アイラック・アート・ホール。 鋭い太鼓の音が鼓膜とホールの空間を打つ。矢中鷹光さんのヴォイスフルート。サックスと篳篥の間のような不思議な音色をよく聴い…
絶賛ぼやけちゅうです。
観念的なことをどんどん書いていくことにする。 語るに落ちることも多いと思うけど。
起きようとしても起きられないあまりにも強い夢の中であなたの名前を呼んだ。あなたはどこにもいない。わたしがその名前に綻びを作り、どんな風に呼んでいたかその響きの閉じるところを忘れてしまってから。 だから夢の中でもわたしはあなたの名前を発音しな…
本を読み終えて、これだけ落ち着いて満足した心地になったことがしばらくあっただろうか。分厚い本を閉じ、脇に置いて、壁にもたれる。言葉にもならないような考えをただ巡るためだけに巡らせていると現前に踏み込んできて止まった音がピアノのメロディだと…
(書かねばならないようなことを書くようにしないでいたいと思っていたら、記事を書くためにあけたウィンドウと二日間にらめっこすることになった。)「マルセロ・イン・ザ・リアルワールド」フランシスコ・X・ストーク作/千葉茂樹訳 (岩波書店STAMP BOOKS)読…
『今年、自殺が急増しているというが、考えに考えて自殺を選ぶ人たちの悲劇は、そこに到るまでに懸命に働かせただろう想像力を、自ら閉じてしまうことの悲劇でもある。初めから想像力など一切捨てたかに見える政治家が容易に自殺しないのに比べて、物を考え…