2014-05-24 夢の道標 詩 夢もまだ醒めないままの瞳で 青空を指さして あなたはもうずっと先へ行ってしまった 私は地平線を見る 明けることも暮れることもない薄桃色の薄明が 古びてもなお張りついている 暗い箱の一面で 私は昔の未来を空に描いてみる あなたは絵のなかで 細い指をあげ 雲に描かれた夢の道標を 知らせようとしている 未来へ 未来へ 覗き窓はもう消えてしまったのか 私の心は暗いのに 映し出されるかげろうをもて いつのまにか肌の痛みも消えて 2001